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研究・調査活動―シンポジウム・ワークショップ

東洋文庫現代中国研究資料室主催・史料研究会

・日時:3月17日 16:00~18:00
・会場:(財)東洋文庫新本館7階会議室
・報告者及び報告テーマ
「中ソ同盟の誕生(1950年)−東西の同盟比較から考える−」松村史紀(宇都宮大学)

 報告者の松村氏は、まず先行研究及び国際政治理論に基づき、冷戦における通説の批判的検討を行った。すなわち東西冷戦・米ソと称され、特に朝鮮戦争以来、東アジアでは西側(アメリカ=自由主義陣営)と東側(ソ連=社会主義陣営)では同じようにイデオロギーに基づく軍事同盟が形成されてきたように考えられているが、西側の同盟に対し、東側は同盟国の行動さえ抑止できないもので、2つの同盟は非対称なものであることを指摘した。
 こうした問題点から、松村氏はその後、中ソ同盟の成立に至るまでを、一次資料に基づき再検討し、中ソ同盟を中国とソ連、二国の国家戦略の均衡点として見るという見方を提示した。

報告者紹介
松村 史紀(まつむら ふみのり)…

現在、宇都宮大学国際学部専任講師。博士(政治学)。東アジア国際関係・冷戦史を専門とする。

文責・
大澤肇(人間文化研究機構/東洋文庫)

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